札幌市南区の民間動物園ノースサファリサッポロ。市街化調整区域に許可なく飼育施設などを建築し、札幌市から度重なる行政指導を受けながら、20年間営業を続けています。
その一方で、市がノースサファリサッポロの運営会社・サクセス観光に対し、5つの事業で合わせて1962万円の補助金を交付していたことが明らかになりました。
市民)
「ここ無許可だからまず営業できないんじゃない?ってことになりますよね。そこに対して(補助金を)出してるってそれを聞いたら「えー」って思います」。
交付されていた補助金の1つが、新型コロナ対策として宿泊料金の一部を助成する「サッポロ割」。園内の宿泊施設「アニマルグランピング」もその対象に選ばれ、2020年度からの3年間で市から合わせて867万円が交付されています。
また2021年にはコロナ後の事業再構築補助金として中小企業庁から6000万円が交付されたことに伴い、市もそのサポートのための補助金として750万円を交付していました。
サクセス観光はこの事業再構築補助金を「アニマルグランピング」の新たな施設の建築に充てたということです。この施設も、市街化調整区域の無許可建築物に当たります。
なぜこのようなことが起きたのでしょうか、市の担当者は。
札幌市経済観光局商業・経営支援 西村貴正課長)
「当初は(経済観光)局としては、命令に至る前に改善とかそういったものを出されてるというのは正直把握してございませんでした。要件がかなってるもので、それについては他の事業者さんと合わせる形でしっかり(補助金を)出させていただいていたという状況です」。
市役所内の情報共有体制に疑問符がつく、ちぐはぐな対応。市の補助金が違法建築に使われていたことについて市民からは憤りの声が上がります。
市民)
「(市の)連携がされていないからですよね。一つ一つの行政が縦で横の連携がないからそういうことになりますよね」。
「もうちょっと厳しくしてもよかったんじゃないか。市としての責任も多少あるんじゃないか」。
中小企業庁の補助金は法令違反があった場合は取消の対象となるため、市は、中小企業庁が補助金の返還を求めれば同様の対応を取るとしています。
札幌市経済観光局商業・経営支援西村貴正課長)
「国の方でも、おそらく今後の調査で仮に補助金の返還という形になりましたら我々もしっかりそこは連 #携を取ってですね、対応していきたい」。shorts
施設を全撤去する方針を示したものの、動物の移動について具体的な情報を明らかにしていないノースサファリサッポロ。市には部署を横断した一貫した対応が求められます。
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