保育園を運営する会社が国からの助成金およそ4700万円を不正請求し、メイド喫茶などで使っていた疑惑が浮上しています。
■1億円の助成金受け取るが…4700万円ほどが過大支給
園に以前勤めていた人
「園児のことは、お金としか思っていなかったので。園児が1人入る度に、車1台分という発言でした」
札幌市にある、企業主導型の認可外保育園。この保育園では、2022年度に国からおよそ1億円の助成金を受け取っていましたが、そのうち4700万円ほどが過大支給であったとして返還を求められています。
国の助成金を受け取るには、園の運営会社から児童育成協会に対し、毎月保育士や園児の人数などを申請することが必要ですが、この園では嘘の申告をしていたといいます。
園に以前勤めていた人
「園児の数でいうと、10人前後。職員でいうと、8人前後の水増しをしていまして」
関係者らによると、この“水増し”を行っていたのは運営会社の実質的経営者の男性だったといいます。
■会社名義のカード明細に…「クラブ」「メイド喫茶」
これらの金は一体、何に使われていたのでしょうか。
園に以前勤めていた人
「会社名義のカード明細を見て、初めて気付きました。ほぼ、すすきの関係で使ったお金だったので、これは保育に全く関係のないものじゃないかと」
経営者の男性が持っていた会社の法人カードの利用明細書です。決済先には「クラブ」や「メイド喫茶」の文字があります。
従業員らが作成した資料によると、この月にはおよそ960万円の請求があり、そのうち女性の接待を伴う風俗店での支払い額は700万円以上に上ります。
実質的経営者は取材に対し、次のように話します。
園の実質的経営者
「見学に来ていた園児を入園が確定したと思い、概算で申請していた。児童育成協会には返還するという話をしている」
この運営会社は、他の4つの認定保育園についても職員の数を水増ししているという情報が寄せられていて、札幌市が調査を行っています。
（「グッド！モーニング」2024年4月10日放送分より）
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